ピラティス専用のマシン「リフォーマー」は、SNSやメディアでよく耳にする機会も多いのではないでしょうか。
リフォーマーとは、身体をリフォームするためのピラティス専用マシンで、寝転んだり立ったりなど、あらゆるバリエーションでエクササイズを行えます。
この記事では、リフォーマーの基本情報や使い方、メリットデメリットを紹介します。
マシンピラティスで利用するリフォーマーとは?

リフォーマーとは、身体をリフォームするためのピラティス専用マシンです。
ピラティスで使用されるマシンは、何百種類とありますが、なかでも「リフォーマー」は代表的なマシンです。
ピラティス考案者のジョセフ・ピラティス氏が負傷した兵士のために、ベッドを改造して作ったのが始まりとされています。
リフォーマーでは、寝転んだり、立ったり、座ったりと、あらゆるバリエーションで様々なエクササイズが行えます。
リフォーマーの名称と使い方

リフォーマーは、整体のベッドが改造され、ベッド部分がスライドするようになったイメージです。
上記写真の①〜⑥の名称と使い方を解説します。
①フットバー
手や脚、膝を置く箇所。エクササイズによって、高さを4段階に変えられます。
②スプリング
一人ひとりの筋力に合わせて重さを変えられ、重い順から赤・青・黄となっています。
身体に負荷をかける重りとしても使えますが、筋力が弱い場合には、サポートとしても使用可能です。
③キャリッジ
ベッド部分のことで、キャリッジの上で寝たり、立ったり座ったりしてエクササイズしていきます。
④ショルダーレスト
キャリッジの上部分にある黒いパッドを指します。主に仰向けに寝た状態で、肩を当てながら動きます。
⑤ストラップ
手で持ったり足裏にかけたりしてエクササイズを行います。ストラップを引っ張ると、キャリッジが動く仕組みです。
⑥ベッドレスト
ストラップの中央に位置しているのがヘッドレストです。主に仰向けで寝た状態で頭を置き、高さを3段階に変えられます。
リフォーマーピラティスとマットピラティスの違い
リフォーマーピラティスは、専用のマシンを使用してエクササイズするのに対し、マットピラティスは、マットの上でエクササイズを行います。
リフォーマーを使うと動きが制限されるため、正しい姿勢をキープしやすくなり、より効果を実感できます。
リフォーマーピラティスは、正しいフォームを身に付けられるので、初心者の方におすすめです。
一方のマシンピラティスは、体幹トレーニングをメインに、身体をまんべんなく鍛える目的があります。
レッスンのバリエーションが豊富で、全体的なボディラインを改善してくれるエクササイズです。
マット1枚で手軽にできるため、自宅で動画を見ながらもエクササイズできます。
リフォーマーピラティスで行うエクササイズの種類

リフォーマーを使用するエクササイズの種類は、なんと約100通りも存在します。
代表的なエクササイズの種類を紹介します。
フットワーク
フットワークは、リフォーマーの上に仰向けに寝転がって行うエクササイズです。
つま先をフットバーに乗せ、足を開いてフットバーを押し出します。
フットワークでは、主に大腿四頭筋や内転筋、大臀筋、ハムストリングスが鍛えられます。
スプリングを追加したり減らしたりして、難易度の変更も可能です。
エレファント
エレファントでは、ショルダーレストにかかとを付けて立ちます。
背中を丸めて押し出し、押し戻すを繰り返すエクササイズです。
主に、体幹や大臀筋、ふくらはぎ、四肢の筋肉が鍛えられます。
レッグ・サークル
リフォーマーの上に仰向けで寝転び、ストラップを使って脚を外側に円を描くように動かします。
柔軟性と筋力どちらも向上させられるエクササイズで、スプリングを変更することで、難易度を上げ下げ可能です。
リフォーマーピラティスのメリット

リフォーマー自体の機能性も高いため、リフォーマーピラティスには様々なメリットがあります。
- 複数の筋肉にアプローチできる
- 自由自在に負荷がかけられる
- 筋力がなくても始められる
- バランスと安定性が向上する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
複数の筋肉にアプローチできる
リフォーマーピラティスでは、100通りを超えるエクササイズの種類があり、複数の筋肉にアプローチが可能です。
ピラティス自体がインナーマッスルを中心に、腹筋や背筋、太もも、体幹が鍛えられます。
部分的な筋トレとは違い、全身の運動をしながら様々な筋肉にアプローチでき、姿勢改善や腰痛改善にも繋がります。
自由自在に負荷がかけられる
リフォーマーには、負荷を調節できるスプリングが付いており、自由自在に調整が可能です。
スプリングはバネの反動を使用するため、身体に無理がかかりにくい特徴もあります。
一人ひとりの筋力に合わせて、負荷が細かく調整できるため、より効果を実感しやすくなります。
筋力がなくても始められる
リフォーマーは、負傷兵のリハビリのために開発されたマシンのため、自重を支える筋肉量がなくても気軽に始められます。
マットピラティスだと、自分自身の筋肉で体重を支えなければいけないため、ある程度の筋力が必要です。
筋力や体力がなくても、リフォーマーについている滑車やロープが身体の動きを補助してくれるため、正しいフォームでエクササイズができます。
バランスと安定性が向上する
リフォーマーに付いているスプリングは、負荷を自由に調整できるため、筋肉の強化はもちろん、バランス感覚や安定性の向上が期待できます。
経験や年齢、体力レベルに関係なく、誰でも気軽に始められるため、アスリートの運動能力アップや高齢者の転倒防止など、どの世代の方にもメリットがあります。
リフォーマーピラティスのデメリット

正しい姿勢やフォームでエクササイズができるリフォーマーピラティスですが、以下2つのメリットが挙げられます。
- 自宅に導入しにくい
- マットピラティスに比べて料金がやや高め
それぞれ詳しく解説します。
自宅に導入しにくい
自宅でリフォーマーピラティスを行うとすると、マシンの購入資金や広いスペースが必要です。
リフォーマーを自宅に導入するのは、かなりハードルが高いのが実情です。
マットがあれば自宅でも行えるマットピラティスと比べると、自宅で気軽にできない点は、リフォーマーピラティスのデメリットの一つと言えるでしょう。
マットピラティスに比べて料金がやや高め
リフォーマーを使用するマシンピラティスはマットピラティスに比べて、料金がやや高めに設定されています。
やはりマシン自体にお金がかかってしまうため、高値の料金設定は仕方ないといえます。
ピラティスで身体の変化を実感できるのは、およそ3ヶ月は必要です。
マシンピラティスのスタジオを決める際は、最低3ヶ月は気軽に通える価格のスタジオを選びましょう。
リフォーマーピラティスの注意点

実際にリフォーマーを行う際に、気を付けてほしい注意点が3つあります。
- 勢いだけで動かない
- 背骨や骨盤の位置は常に意識する
- ケガや持病は事前に伝える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
勢いだけで動かない
リフォーマーピラティスに限らず、ピラティスのエクササイズは回数や速度よりも、動きの質が重要です。
力ではなく勢いだけで動いてしまうと、エクササイズの効果があまり発揮されません。
リフォーマーピラティスでは、ゆっくりとした動きほどテクニックが必要で、より効果が期待できます。
背骨や骨盤の位置は常に意識する
リフォーマーピラティスは、背骨や骨盤の位置を常に意識する必要があります。
正しいフォームでエクササイズを行わないと、姿勢が悪い方や猫背の方、腰痛の方にはケガのリスクがあります。
ピラティスが考案された時代の人々は、背骨の屈曲を必要としていましたが、現代の人たちの背骨は常に屈曲していることが多いためです。
ケガのリスクを避けるために、背骨や骨盤が正しい状態でエクササイズしましょう。
ケガや持病は事前に伝える
ケガや持病がある場合は、必ずインストラクターに事前に伝えましょう。
エクササイズをしていく中で痛みが出てきた場合は、インストラクターと相談し中止することが大切です。
スプリングで負荷を調整したり、ポジションを変えたりしながら、自分の身体に耳を傾けましょう。
リフォーマーはどこで購入できる?

最後に、「リフォーマーって、どこで購入すればいいのか?」という疑問を解決します。
実際にピラティススタジオに導入されいている3ブランドをまとめてみました。
バランスドボディ社は、ピラティスイクイップメント(リフォーマー・キャデラック・チェアーなどのピラティスマシン)、を揃えている業者です。
MOTION CARE PILATESでは、独自の製品も開発しており、低価格で自宅でマシンピラティスが楽しめます。
Reformer for Motor Learningでは、日本製のリフォーマーが購入できます。
上記で紹介したサイト以外にも、楽天やAmazonでも低価格なリフォーマーが出版されているので、ぜひ見てみてください。
まとめ

リフォーマーとは、身体をリフォームするためのピラティス専用マシンです。
リフォーマーを使用することで、正しい姿勢やフォームでエクササイズを行えるため、ピラティス初心者におすすめです。
ピラティスでより効果を実感するためには、リフォーマーで正しい動きを習得しつつ、気軽に行えるマットピラティスで日常的実践しましょう。
マシン専門ピラティスは全国各地にあるため、自宅や勤務先の近くにスタジオがあるか確認してみてください。
コメント