敏感肌や乾燥肌のかゆみが止まらない!かゆみが止まらない場合の対処法Part③
実は加齢によっても増えることがある”敏感肌”や”乾燥肌”
新型コロナウィルスの影響により、普段はあまりマスクをされない方でもマスクを常用する時間が急激に増えたことで、普段からアレルギーや花粉症などでマスクの着用に慣れている人でも、マスクによる肌荒れや炎症。湿疹などの肌トラブルが頻出しているのだそうです。
中でも敏感肌や乾燥肌の方にとって、このマスクによる肌トラブルや肌荒れは大きな問題となっています。
敏感肌の多くは、健康な肌に比べ、肌のバリア機能が低下していて、皮脂が少なく乾燥しやすい傾向があります。体調の変化やストレス、冷暖房などの環境、花粉などの季節的要因に敏感に反応して、トラブルが生じやすいお肌なのです。
すぐに肌の調子が悪くなる、かゆみやスキンケアでしみる時がある。歳を重ねるごとに、そんな症状を感じるようになった方もいるのではないでしょうか。肌が敏感になってきたサインを見逃さず、敏感肌やマスクで肌荒れや肌トラブルになってしまった肌には、正しいスキンケアをする必要があります。
敏感肌のメカニズム
肌には通常、保湿機能がそなわっており、肌の表面は、「皮脂膜」と呼ばれる”皮脂”で覆われています。また角層細胞の中では、アミノ酸などのNMF(Natural Moisturizing Factor, 天然保湿因子)が水分を抱きかかえ、さらに、角層細胞の間はセラミド(細胞間脂質)がすきまを埋め、水分を保っています。
この肌の保湿機能は、「皮膚のバリア機能」とよばれ、お肌の乾燥を防ぐとともに、外部からのさまざまな刺激から体をまもる大切な機能です。
ところが間違ったスキンケアなどによって、皮膚のバリア機能が低下するとお肌の水分を保つことできなくなるためお肌が乾燥し、外界からの刺激物質、アレルギー物質、細菌などが侵入しやすくなります。
バリア機能が低下する原因として、間違ったスキンケア以外にも次のことがあげられます。
【内的要因】
- 生活環境の変化に伴う心理的疲労・睡眠不足・栄養の偏り・暴飲暴食・生理・妊娠・更年期障害・ストレス・皮膚の乾燥を引き起こす疾患など
- 【外的要因】
- 紫外線・化粧品などの外用剤・温度や湿度の変化・汗・ほこり・ダニ・金属・衣服など
例えば、お肌に悪い生活習慣は肌のターンオーバーのリズムを崩してしまい、せっかく肌状態はよかったのに、生活習慣でバリア機能を低下させることもあります。
アレルギー症状によってお肌が敏感になっている場合や生まれつき皮膚疾患のある方は、皮膚科での治療が必要ですが、実は生活習慣が原因の敏感肌の原因になっている人も多く、生活習慣を見直すことで改善することが多いと言われています。
敏感肌の大きな原因の1つ、”乾燥”を抑えよう
敏感肌になる主な原因の中に「お肌の乾燥」があげられます。なぜなら乾燥は敏感肌の始まりとなる可能性が高いからです。
さまざまな内的要因や外的要因によって、角層の中に水分をたくわえてくれるセラミドやNMFが少なくなり角層の中の水分が減少することでお肌が乾燥してしまいます。このような状態になると、少しの刺激にも過敏に反応してしまい、さらにお肌が乾燥するという悪循環になってしまいます。
では、お肌が乾燥しないようにするためには、どうすればよいでしょうか?
まず、お肌を清潔に保ち、保湿剤によってお肌のうるおいを保ち、紫外線からお肌をまもりましょう。使用するスキンケア化粧品についてはお肌の状態にあったものを選び、正しく使うことがとても大切です。
次回は敏感肌の人やマスクによる肌トラブルや肌荒れの方向けのスキンケア方法をご紹介します。